2014年7月3日木曜日

ジョニー・デップを堪能できない映画なんて映画としてどうなの

反テクノロジー勢力の放射性物質入り銃弾に倒れた天才科学者ウィル・キャスター。
彼が死んでしまう前に、同じく天才科学者である妻は友人の助けも得て彼の意識・頭脳をAIにアップロード。
成功してウィルの人格を持った超AIはネットに繋がることにより金融市場で稼ぎ、特に医療分野で画期的な発明を続け、
そして何を目指しているのか…

というわけで、
アニメ映画「攻殻機動隊」の人形使い、あるいは草薙素子と同じですよね。
まあ、素子はAI経由ではないけど。

7月1日(水)、映画の日でお安いので「トランセンデンス」見に行ってきました。

結局、「彼」に監視され続けることに疲れた妻が、敵対勢力と手を組んで「彼」をシャットダウンさせることに同意して
彼女自ら犠牲となるのだけど。このへんグダグダです(^_^;)

皮肉な結末として。妻の理想である「飢えも貧困も病気もない緑豊かな世界」を作るために邁進していた「彼」は、
攻撃されても誰一人殺さない。目的のためなら大量に殺人をも犯す敵対勢力との対比。
どっちが「暴走」していたのか。
妻が命懸けで「彼」を止めようとしているのを受け入れて「彼」は滅びる。たぶん、愛ゆえに。
そして世界のテクノロジーは後退する。

もう何番煎じなの!ってカンジですが、なにかイイところはあったのでしょうか。
製作総指揮はクリストファー・ノーランなんですけど、こんなんでいいのでしょうか。
なによりも、ジョニー・デップが生身であんまり出てこないのです。腹立たしい映画でありました。
まあ、飽きずに見られたからヨシとしましょう。